2013年12月23日月曜日

今月の論語【会津侍city塾】


会津はすっかり雪景色。
空調のない能舞台は極寒!
ブルブル震えながらお稽古がんばります。

今日は謡いと同じ稽古している論語からのご紹介です。
佐野先生は、いつも学んだ論語につなげて
能のお話しをしてくださいます。

子曰く弟子入りては則ち孝、
出てては則ち弟、
謹しみて信じ、
汎く衆を愛して仁に親しむ。
行いて余力あれば、則ち以て文を学べ。

①親孝行をする
②年長者のいうことを聞く。
③信義を大切にする。
④人を慮る気持ちを持つ。

学問を修めることは、とても大切。
しかし、ただ知識を詰め込むだけで、人格形成をおいてきぼりにしてはいけない。
「学問」は社会に還元して役立てるためのもの。
「社会」は人と人のつながりで成り立っているもの。

人として信頼関係や思いやりを身に付けてから、
初めて学問は役に立つ。


とても身にしみました。
我が子に、「何の為に勉強をするのか?」と説くときには、
これなのだなと、実感。
そうですね、世の中の役に立つ人間になること、
なぜなら社会は人と人とのつながりでできていて、
人はその中で生きているのですから。

学ぶ順序というものは、とても大事だと思います。


2013年3月30日土曜日

侍city塾のめざすところ【会津】

「強く美しい会津人になる」
リーダーを作る→そのためにはどうするか

会津の謡隊は侍city塾のもと、
論語と能を学び、強く美しい会津人になることを目標に
大人と子どもが一体となって実施しています。

鶴ヶ城をのぞむ
 
3月のお稽古は、論語の時間を使って
塾の理念をあらためて見つめ直す作業をしました。

「強く美しい」とは何か?
まずは「強くない」とはどういうことか?をみんなで考えました。
①臆病
②心が折れやすい
③けんかに負ける
④信念を持たない人
⑤人の意見に左右される
⑥体力的に弱い人
⑦誘惑に負ける人
⑧自信が持てない人
⑨すぐあきらめる人

次に「美しくない」とはどういうことか?
①だらしがない
②姿勢が悪い
③心が汚い
④挨拶ができない
⑤約束が守れない

強く美しくないとは、単純に言えばかっこよくないってことです。
ここで感心したことは、子どもたちはかっこよくないことが、わかっているということでした。
しかも「美しい」ことが見た目の問題ではなく、心の問題ということを理解していることです。
それが身についているかどうかは別として、
わかっているなら次へ進めます。
そしてわかっているということは、そういったお手本の人がいるということです。
なんとなく安心感を得る一場面でした。










この日は、いつも論語の授業をする本田塾長先生がいらっしゃらなかったので、
町の名士であり塾生でもいらっしゃる森先生からお言葉を頂戴しました。

先祖から引き継いてきた伝統があり、今がある。
会津人は強く美しい心がある。
こびない、へつらわない、決してあきらめない会津人の心
伝統の重み、大切さを心に重く受け止めて生きていく

会津の誇りはNHK大河ドラマの『八重の桜』でも表現されています。
綾瀬はるかさんが透明感あるピュアで情熱的な会津人を演じていますね。
理屈ではない古典の教え、伝統の教え。
「だから何なの?これをやるとどうなるの?何に役立つの?」
子どもを育てるってそんなことじゃないですね。

強く美しい会津人、そして日本人に育っていくのがこれから楽しみです。
がんばれ!

2013年2月28日木曜日

地元で念願の発表【いわき】

2/23、いわき市文化センター大ホールにて
いわき・こども謡隊はやっと地元で発表の機会を得ました。
震災以降、中々自立した公演をすることができず、
活動を継続していくことが精一杯のところでした。

今回は佐野登先生の講演会と能楽ワークショップの催しの中で、
実際に指導を受ける子どもたちを見ていただくコーナーで出演。

「伝統の知恵に学ぶ人(子)育て講演会&能楽ワークショップ」
~いわき・こども謡隊の子どもたちを通して~

リハーサルではなかなか声が出ず、
先生には〝喝〟入れられ、ドキドキの本番。
素謡「鶴亀」「小袖曽我」「船弁慶」
3曲を謡いきりました!









「本来できていたことが、本番にできないわけがない。
それは自分の意識でいくらでも変えることができる。
気合いを入れろ!」
先生の言葉が心に届いてくれたでしょうか?









さて、次はどの曲をお稽古するのかな?
レパートーリーが増えてゆくのも、また楽し。

2013年2月22日金曜日

三保の松原・羽衣絵巻【静岡】

日本人にとって特別な存在、富士山。
今、世界遺産登録に向けて、各地で様々な活動が展開されています。


 
三保の松原は、富士山の構成資産の一つになっています。
構成資産とは、世界文化遺産となりうる対象の
「顕著な普遍的価値」を具体的に証明するものとして選ばれた資産のことで、
富士山が「信仰の対象」「芸術の源泉」になった名山という観点の価値の
根拠となるものを指すそうです。
 

 
 
 
 
 
 
 
三保の松原の素晴らしさを再認識するために、
能「羽衣」や伝統文化としての「能」を体験や
鑑賞をしながら学ぶイベントが開催され、
しずおか謡隊、しずおか・こども謡隊合同で出演しました。
謡うのはもちろん!ご当地ソング「羽衣」
 

 
 
 
 
 
 
 
 
当日は、佐野先生の能楽ワークショップのほかに、
静岡県立農業高校の生徒さんが研究する
「松葉の有効性」の発表や
笛方:松田弘之先生の能管体験講座
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最後は松田先生の笛の音にのせて、
佐野先生の天女の舞。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
富士山と三保の松原つながりの和ができました。

2013年2月2日土曜日

お稽古はじめ【鳥栖】

2月も入りまして、そろそろ節分。
鳥栖でも先月よりお稽古が始まりました。
ここでは、3月に毎年企画公演を実施していて、
年明けは結構てんやわんや。。。
舞台に出演するだけではなく、手作りの公演ですので
みんなで手分けしていろいろしなくてはなりません。

お稽古はじめの日に合わせて、
チラシ・ポスター・チケットを納品していただきました。









今年のテーマは「西王母」
三千年に一度花咲き、実なる<桃>
その桃を得ると三千年の命を得るといわれる
中国の古い伝説が元になっているお話です。

当日パンフレット用に子どもたちは撮影をしました。
舞台に向けてファイトー!!
弟妹たちも応援!?します。









今年はメンバー最年長の城島くんが、能のツレに挑戦します!
面をかけて猛特訓!!









せっかくなので、面を体験。
視界がとにかく狭いです。
この見えない状況で、舞台に立つのですから大変です。










子どもたちだけでなく、大人メンバーもがんばっています。
当日は能の地謡へ挑戦!!

協賛のお願いに回ったり、宣伝したり、
いろいろ大変ですが、公演を成功させるため
一致団結でがんばっています。

3/20(祝・水)春分の日 13:30開演
サンメッセ鳥栖ホールにて
鳥栖駅から歩いてスグ!
サガン鳥栖のホーム、ベストアメニティスタジアムすぐよこ!
みなさま、ぜひいらしてください!!

2013年1月26日土曜日

お稽古はじめ【会津】

今年もお稽古が始まります。
幕開けは会津です。
この日は日本の至る所で大雪でした。









雪・雪・雪!
会津らしいお天気で出迎えてくれました。

こちらは「侍City塾」で謡隊を活動していますので、
いつも論語から始ります。
今日は2つの論語からの学び、
「人生設計をしよう、目先のことばかり考えているつまづくよ」

子曰く、吾十有五にして学を志す。
三十にして立つ。四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。六十にして耳順う。
七十にして心の欲する所に従いて、矩を踰えず。

子曰く、遠き慮りなければ、
必ず近い憂いあり。

論語の巻











能からの学びは、論語の学びを受けての結論
「姿勢を正す」
能の巻










もしかしたら、自分ばかり責めていること、ないですか?
それとも他人や社会や時代のせいにしていること、ないですか?
まずは姿勢を正してみてください。
いつも見ている景色が違って見えるかもしれません。
いつもと違う気持ちになるかもしれません。
まずはそこから始めよう。


2013年1月10日木曜日

あけましておめでとうございます。

能楽謡隊、今年もいっぱい謡って、たくさんつながりましょう!!
今年もよろしくお願い申し上げます。

謡隊は、たいてい年度で各地動いておりますので、
2~3月にイベント事が多く設定されています。
年頭に、今年度のイベントをご案内しますので、
ぜひ、ご参加ください。

【静岡】 2/17(日) 羽衣ホテル(三保) 
 富士山世界遺産に向けて…。
 謡曲「羽衣」をうたいます。

【いわき】 2/23(土) 14:00~ いわき市文化センター大ホール
 「伝統に学ぶ人(子)育て」講演会&ワークショップ
 ―いわき・こども謡隊の活動をとおして―

【小布施】 3/2(土) 14:00~ 小布施町公民館講堂
 「お肴謡ってなんだろう」part3 体験楽習会

【鳥栖】 3/20(祝・水) 13:30~ サンメッセ鳥栖ホール
 伝統の創造力「能楽事始め」 西王母より

詳細はイベントごとに随時お知らせいたします。