2012年7月23日月曜日

張盤と張扇 [いわき]


これは何でしょう?

これがいわきのお稽古にお目見えしました。
ぴしーィっ!! ぴしーィっ!!
かなり響く痛いような?感じもしますが、テンポよく音が繰り出されます。
ハリバンとハリオウギといいます。
日本の芸能ではおなじみのアイテムです。
楽器のかわりに拍子をとるための道具で、
様々な邦楽器のお稽古で使われます。
謡のお稽古では、これで先生が拍子をとりながら謡い、
これがあるだけで、お稽古が引き締まる感があります。
木の台は「張盤」といいますが、結構重いです。
持ち運ぶには全く適さないものですが、
がんばって、謡隊お稽古に常備しようと考えています。

ぴしーィっ!! ぴしーィっ!!
これでますます上達するのかな?
それともますます厳しくなるのかな?

何となく緊張感が走り、気持ちが引き締まる感じがします。
これも日本の文化。
「けじめ」にも通ずるものがあります。

ちなみに、「張扇」は形状は違いますが、落語や講談等でも使われます。
その際は“ハリオウギ”ではなく“ハリセン”と呼びます。
そういえば、
「扇」は、能では“オウギ”と言いますが、
時代が進むと「扇子」“センス”と呼びます。
なぜでしょう?
知っている方はぜひコメントください。