2011年10月31日月曜日

来春の企画公演が決定!! [鳥栖]

能楽謡隊では次世代育成企画公演を定期的に開催しています。
タイトルは「-伝統の創造力-能楽事始め」

単なる発表会とは全く異なる、“キッチリ”とした公演として実施します。
限られた予算の中で出来る限りの“本物”!がモットー。
その本物に謡隊メンバーだけが触れるのではなく、
見に来ていただく地域の人々にもその機会を提供する場でもあります。
そして、自分たちの国「日本」の文化とともに、
自分たちの住む「まち」の文化の掘り起しと再発見もやってしまおう!
という、かなり貪欲に欲張った企画、
「どうせやるなら!」という、ド根性?!でやっております。

昨年は[いわき][鳥栖]で実施しました。
実際、やるのはかなり大変。
なんせ十分な資金はない上に、多くの方々のご理解とご協力なしには
到底実現できないものだからです。

さて、今年度は[鳥栖]の公演日程が決定しました。
2012年3月10日(土) 
ベストアメニティスタジアム横の鳥栖サンメッセホールにて。
お近くの方はぜひ、足をお運びください。
鳥栖は現在J2のサガン鳥栖のまち。
今年かなりいい成績をあげているようで、
これがJ1昇格したら…。
かなり“アツイ”まちになりそうな予感!

2011年10月21日金曜日

取材、入りました! [いわき]

今月のいわき・こども謡隊のお稽古は、何やらいつもと様子が違います。
知らない大人の人がたくさんいて、カシャカシャ、ピカッピカッ、
カメラマンの人があっちでパチリ、こっちでパチリ。
いろんな質問をされて、なにやら一生懸命カキカキカキカキ。
いったいなんでしょう???


福島民報新聞購買交流紙「ハイッ!みんぽう」
福島民報の購読者に配布されるフリーペーパーです。
巻頭連載、「E!新伝心」の取材でした。
地域や現在に受け継がれてきた歴史や伝統など、
次世代に伝える活動を紹介するシリーズだそうで。
15:30から19:30の終了まで、みっちりがっちり取材してくださいました。
ありがとうございます!!

実は、今年の3月15日に取材予定でした。
それが、あの震災により話は流れ、そのままになっていたところ、
ご担当の方が、このブログを見ていてくださっていて、
活動再開を知り、再びオファーしていただいたとのことです。
あれから7ヶ月が経ちます。

11月20日以降に配布予定です。
機会がありましたら、ぜひご覧ください。

2011年10月16日日曜日

かわいい新入生 仕舞のお稽古が始まりました! [会津・侍]

先月の国立能楽堂の発表で一区切り、
10月から、心新たに再スタートです。
かわいらしい、小さな新入生が初参加!
2歳の女の子です。

謡は「猩々」のお稽古を始めました。
そして、仕舞のお稽古を開始しました。
もちろん、このかわいい新入生も参加です!



「まずは、よく見て!真似して!」

『見て・聞いて・やってみる!』
これはこちらが企画するワークショップのタイトルにもなっていますが、
勉強もそうですよね。
「読み・書き・そろばん」なんて、昔はよく言ったもんです。
最近の子どもたちの傾向を見ていると、「聞く」ことが苦手な子どもが多い気がします。
「聞く」ことはその姿勢も大事になってきます。
相手の目を見て話を聞く。
そうすると否が応でも相手に体を向けなければなりません。
姿勢はとても大切です。
気持ちが込められると、自然に姿勢はそのようになり、
逆に姿勢によって気持ちが込められたり。
表現することの原点です。

日本の「型」の文化とは、そこに「心」がなければ意味がありません。
「型」は物真似から始まりますが、
そこに心を込める作業は自分でやっていかねばなりません。
すぐにできる、わかるものではなく、ある程度の時間が必要です。
繰り返し繰り返しやってみる、すると自然と覚えて、ある時ふと心が宿る。

「型にはまる」、なんてあまりいい意味ではとられませんが、
それは「美しい」や「~しやすい」などから成っていて、
人の自然体の美しさでもあります。
日本の「型」とは、日本人の美学に基づいた生きる基本であり、
いつでもそこから新しい創造がなされてきました。
先人たちはよりよく生きていくために、何百年何千年と長い長い時間をかけて
精査され、淘汰され、醸成され、その知恵は受け継がれてきました。
この日の論語の授業でもありました。
「子曰く、故きを温ねて 新しきを知る 以って師となるべし。」
四字熟語にもなっていますね、「温故知新」
とっても大切なことだと謡隊では考えています。
それは謡隊の次世代育成企画公演のタイトル「伝統の創造力」にも込められています。

まずはやってみる。
やらない内から意見ばかり言っていたら、なにも始まりません。

さあ、会津の侍たちはどのように成長していくのか、楽しみですね。





国立能楽堂に出演!

9月18日(日)、国立能楽堂の舞台が無事終了。
能楽謡隊は、いわき、会津、静岡各地域より希望者が参加しました。

いわき・こども謡隊:「船弁慶」
会津・侍謡隊:「鶴亀」
しずおか・こども謡隊:「鶴亀」
しずおか謡隊:「小袖曽我」

みなさん、いかがでしたか?
国立能楽堂は公演数が多く、
土日の空きがあまりないため取りづらく、
そのため素人の会ではあまり使われないそうなので、
今回の出演機会はかなり貴重であったと思います。

国立能楽堂に限らず、能楽堂の独特の(普段と違う)雰囲気の中で、
緊張をともない真剣に取り組む場を体験することは、
地を固める過程であり、次への大きな飛躍への助走。
これまでの積み重ねにけじめをつけ、それによって経験値を得る大切な場面。
中身のギュッとつまった実りになることを願っています。

当日は、総勢160名を超える出演者があったので、楽屋は大混雑!
何かとご不便をおかけしたかと思います。

いろいろなエピソードが生まれました。
また折をみてご紹介させていただきます。