2012年1月7日土曜日

稽古始め便り [会津・侍]

謡隊の稽古がスタートしました。
これより、各地の稽古始めを順次リポートします。

今回は、5日に先頭きってスタートした
[会津・侍謡隊]です。
比較的暖かい元旦を迎え、
のほほんとしておりましたが、
会津はすでに雪景色。
この日は最高気温が0℃!
トンネル抜けると…の世界が待っていました。
まず!寒いです。

福島県は南北縦割りに3つの地域に分かれます。
「浜通り」は太平洋側、比較的暖かく、降雪はあまりなく、いわきはこの地域です。
「中通り」は真ん中の地域で、県庁所在地の福島市などが属します。
そして「会津」新潟、山形ほどではないものの豪雪地帯です。
それぞれ気候風土も違えば、歴史も違う。
特に会津は独特の文化をもっていて、
旧会津藩の面影が現在でも色濃く残っています。

さて、年明け第一弾のお稽古では、
「高砂」の四海波の小謡をうたいました。
高砂といえば、結婚式には欠かせないおめでたい謡です。
NHKの朝の連ドラ「カーネーション」では、
小林薫が演じる主人公・糸子の父が
糸子の結婚式でもうたっていました。
一昔前では当たり前の光景でした。

そして雰囲気は一気にお正月!
外は寒さ厳しい会津でしたが、
お正月らしい華やかな雰囲気で今年も始まりました。

2012年1月5日木曜日

2012年 今年もよろしくお願い申し上げます。

平成24年の年明けです。

 謡でつながる、ひろがる。

皆様のご健勝とご多幸を
心よりお祈り申し上げます。


みんながつながる未来
つむいできた心が
すぐそこにあることに
今こそ気づいてほしい。

何もないわけではなく、
決して一人ではない。
長い時を経て蓄積されてきた
大いなる知恵を、
我々はすでにもっている。

頑強な土台はすでに
築き上げられている。

2011年12月14日水曜日

「ハイッ!みんぽう」(福島民報)12月号に掲載されました。 [いわき]

「ハイッ!みんぽう」は福島民報が購読者向けに発行している冊子です。
以前、このブログでも取材の様子をご紹介しましたが、
いわき・こども謡隊の活動が掲載されました。
福島民報は福島県の方にはなじみ深い地元紙です。

冊子の巻頭特集でご掲載いただき、
いわきでご協力いただいているいわき宝生会の穂積会長、
いわき・こども謡隊のメンバーが登場し、
佐野登先生のインタビュー形式で謡隊の活動を紹介しています。

「この国はどういう国なのか」ということを能楽を通して伝えていきたい。

と題していただきました。
いつも言いたいこといっぱいの謡隊、
とっても端的にわかりやすく表現してくださいました。
ぜひ、これを今後使わせていただこうと思っています。



「伝える」ことは難しいですね。
伝える手段は様々ですが、
どれも誤解を生むことも多々あります。
言葉、態度、表情、
普段、人は五感を使ってそれらを感じ判断していきます。
複雑にしてしまうとキリがありませんが、
本質は非常にシンプル!

“嬉しいとき”は下向く?上向く?
声は高い?低い?
“悲しいとき”は?

幼稚園の子どもが元気な声で、
「うえ!」「たかい!」 と答えています。
至極当たり前のことですが、
物事進行していくと複雑化してしまいがちです。
そういった時、
一度原点に戻ると、案外すっきりするものです。
そうすると、行くべく道が見えてくることも、
また正解がおのずと現れることも。

能の中の身体表現はそういった究極のシンプルがあります。
ただ、今の世の中はかなり複雑怪奇。
便利な世の中ですが、
本来の人間の能力や感覚が多少鈍くなっているかもしれません。
能は想像力をフル活動して観る舞台です。
五感を研ぎ澄ますことは、人間の資質や能力の可能性を広げること。
不便なことも現代人にとって時には必要なのかもしれません。

今回の詳細記事をご覧になりたい方はメールでご要望ください。

2011年10月31日月曜日

来春の企画公演が決定!! [鳥栖]

能楽謡隊では次世代育成企画公演を定期的に開催しています。
タイトルは「-伝統の創造力-能楽事始め」

単なる発表会とは全く異なる、“キッチリ”とした公演として実施します。
限られた予算の中で出来る限りの“本物”!がモットー。
その本物に謡隊メンバーだけが触れるのではなく、
見に来ていただく地域の人々にもその機会を提供する場でもあります。
そして、自分たちの国「日本」の文化とともに、
自分たちの住む「まち」の文化の掘り起しと再発見もやってしまおう!
という、かなり貪欲に欲張った企画、
「どうせやるなら!」という、ド根性?!でやっております。

昨年は[いわき][鳥栖]で実施しました。
実際、やるのはかなり大変。
なんせ十分な資金はない上に、多くの方々のご理解とご協力なしには
到底実現できないものだからです。

さて、今年度は[鳥栖]の公演日程が決定しました。
2012年3月10日(土) 
ベストアメニティスタジアム横の鳥栖サンメッセホールにて。
お近くの方はぜひ、足をお運びください。
鳥栖は現在J2のサガン鳥栖のまち。
今年かなりいい成績をあげているようで、
これがJ1昇格したら…。
かなり“アツイ”まちになりそうな予感!

2011年10月21日金曜日

取材、入りました! [いわき]

今月のいわき・こども謡隊のお稽古は、何やらいつもと様子が違います。
知らない大人の人がたくさんいて、カシャカシャ、ピカッピカッ、
カメラマンの人があっちでパチリ、こっちでパチリ。
いろんな質問をされて、なにやら一生懸命カキカキカキカキ。
いったいなんでしょう???


福島民報新聞購買交流紙「ハイッ!みんぽう」
福島民報の購読者に配布されるフリーペーパーです。
巻頭連載、「E!新伝心」の取材でした。
地域や現在に受け継がれてきた歴史や伝統など、
次世代に伝える活動を紹介するシリーズだそうで。
15:30から19:30の終了まで、みっちりがっちり取材してくださいました。
ありがとうございます!!

実は、今年の3月15日に取材予定でした。
それが、あの震災により話は流れ、そのままになっていたところ、
ご担当の方が、このブログを見ていてくださっていて、
活動再開を知り、再びオファーしていただいたとのことです。
あれから7ヶ月が経ちます。

11月20日以降に配布予定です。
機会がありましたら、ぜひご覧ください。

2011年10月16日日曜日

かわいい新入生 仕舞のお稽古が始まりました! [会津・侍]

先月の国立能楽堂の発表で一区切り、
10月から、心新たに再スタートです。
かわいらしい、小さな新入生が初参加!
2歳の女の子です。

謡は「猩々」のお稽古を始めました。
そして、仕舞のお稽古を開始しました。
もちろん、このかわいい新入生も参加です!



「まずは、よく見て!真似して!」

『見て・聞いて・やってみる!』
これはこちらが企画するワークショップのタイトルにもなっていますが、
勉強もそうですよね。
「読み・書き・そろばん」なんて、昔はよく言ったもんです。
最近の子どもたちの傾向を見ていると、「聞く」ことが苦手な子どもが多い気がします。
「聞く」ことはその姿勢も大事になってきます。
相手の目を見て話を聞く。
そうすると否が応でも相手に体を向けなければなりません。
姿勢はとても大切です。
気持ちが込められると、自然に姿勢はそのようになり、
逆に姿勢によって気持ちが込められたり。
表現することの原点です。

日本の「型」の文化とは、そこに「心」がなければ意味がありません。
「型」は物真似から始まりますが、
そこに心を込める作業は自分でやっていかねばなりません。
すぐにできる、わかるものではなく、ある程度の時間が必要です。
繰り返し繰り返しやってみる、すると自然と覚えて、ある時ふと心が宿る。

「型にはまる」、なんてあまりいい意味ではとられませんが、
それは「美しい」や「~しやすい」などから成っていて、
人の自然体の美しさでもあります。
日本の「型」とは、日本人の美学に基づいた生きる基本であり、
いつでもそこから新しい創造がなされてきました。
先人たちはよりよく生きていくために、何百年何千年と長い長い時間をかけて
精査され、淘汰され、醸成され、その知恵は受け継がれてきました。
この日の論語の授業でもありました。
「子曰く、故きを温ねて 新しきを知る 以って師となるべし。」
四字熟語にもなっていますね、「温故知新」
とっても大切なことだと謡隊では考えています。
それは謡隊の次世代育成企画公演のタイトル「伝統の創造力」にも込められています。

まずはやってみる。
やらない内から意見ばかり言っていたら、なにも始まりません。

さあ、会津の侍たちはどのように成長していくのか、楽しみですね。





国立能楽堂に出演!

9月18日(日)、国立能楽堂の舞台が無事終了。
能楽謡隊は、いわき、会津、静岡各地域より希望者が参加しました。

いわき・こども謡隊:「船弁慶」
会津・侍謡隊:「鶴亀」
しずおか・こども謡隊:「鶴亀」
しずおか謡隊:「小袖曽我」

みなさん、いかがでしたか?
国立能楽堂は公演数が多く、
土日の空きがあまりないため取りづらく、
そのため素人の会ではあまり使われないそうなので、
今回の出演機会はかなり貴重であったと思います。

国立能楽堂に限らず、能楽堂の独特の(普段と違う)雰囲気の中で、
緊張をともない真剣に取り組む場を体験することは、
地を固める過程であり、次への大きな飛躍への助走。
これまでの積み重ねにけじめをつけ、それによって経験値を得る大切な場面。
中身のギュッとつまった実りになることを願っています。

当日は、総勢160名を超える出演者があったので、楽屋は大混雑!
何かとご不便をおかけしたかと思います。

いろいろなエピソードが生まれました。
また折をみてご紹介させていただきます。