「小布施町」 おぶせまち
ここにはとびっきりの子どもたちがいます。
長野県、北信地方、小布施町。
北斎と栗と花のまち! 小さな町ですが、素敵な町です。
現在、年少から小学6年生までの子どもたちが、
「おぶせ・こども能」なる名称で、バリバリ「謡」をうたいこなします。
その姿は大人顔負け!
もともと小布施のある北信地方は、謡の盛んな土地です。
松代藩が発祥と言われる『お肴謡』と呼ばれるものがあります。
通称「北信流」とも呼ばれます。
どういうものかというと・・・
宴席で中締めに行われる儀式です。
その日に尽力した、またはお客様に対して主催者側が感謝の気持ちを表すために
謡とともに、盃を差し上げます。
それを受けた客は謡とともに謡を返盃するというものですが、
この時に披露する謡をかっこよく!うたうことがステータスです。
例えベロベロに酔っ払っていたとしても、どんなに宴会がエキサイトしていたとしても!
お肴謡が始まると、一瞬にして厳かな雰囲気になり、神妙な面持ちとなります。
宴席で謡うのがカッコイイ!
酔ってきちっと謡うのは、実は結構キツイらしいです。。。
「おもてなし」「思いやり」がお肴謡の大事な心。
小布施では謡隊のコンセプトと、北信流の精神との絶妙なマッチング、
そして、この町に欠かせない農業が一つの軸となって
地域独自の文化が再生しつつ産声もあげています。
子どもたちは着々とレパトリーを増やしながら、
年一回の町の芸能際で発表しています。
昨年は静岡で実施された国民文化祭にも出演しました。
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