2012年5月22日火曜日

福岡の大濠公園能楽堂 [鳥栖]

福岡にある大濠公園能楽堂で芝宝会九州大会が催されました。
能楽謡隊では年に1回、能楽堂で発表の機会があります。
東京とこの福岡です。

東京都内には、能楽堂は結構な数があり、
大変恵まれた環境にありますが、
地方ですと、劇場として機能するきちんとした能楽堂は
県内にいくつもあるわけではありません。

この福岡市にある大濠公園能楽堂は、
大濠公園の緑豊かな、大変素晴らしい環境の中に建つ能楽堂です。
公園の池ではボート乗りもできたりと、
子どもたちは、発表を終えると遊びに繰り出します。

謡隊の中では、鳥栖謡隊、鳥栖・こども謡隊が毎年参加、
今年も希望された方々が参加しました。

3月に鳥栖で実施した、公演の際にうたった「羽衣」をそれぞれ発表。
子どもたちなどは、人数が全員揃わなかったので、
少なかったにもかかわらず、とても良い出来で、
保護者の方々と喜び、胸をなでおろしておりました。







子どもたちが謡っている「羽衣」の箇所は、
大変長く、しかも難しいところをすべて暗記して謡います。
上は高校2年生がまとめ、中学生、小学生と、
助け合いながら謡っていることが、聞いていてとてもよくわかりました。

また一つ、大事な経験をしました。
その積み重ねが、人を成長させます。
一つ一つの経験を良くするのも、悪くするのも
それに関わる大人の責任です。
何も特別なことをするわけではありません。
国を支えていく、これからの未来をつくっていく子どもたちを
“育てる”という大きな意識、
世の大人たちがそれを意識の根底に持つことが、
非常に大事だということを、
子どもたちをとおして、大人が学びます。
能楽謡隊が目的の一つとする、すべての人の学びの場の一場面でした。