2012年1月23日月曜日

稽古始め便り[しずおか・こども謡隊][しずおか謡隊]

続いて静岡です。
東京でも雪の降った寒い日でした。
静岡はめったに雪が降ることがありません。
この日も雨、寒い日の雨ほどしんどいものはありません。

静岡は子どもチームと大人チーム
2チーム結成されています。
いつも同じ日に前後半分かれてお稽古します。

お腹かいてるのだれだ?!
子どもチームには4人兄弟が参加していて、
一番上は5年生のお兄ちゃんから
紅一点のお姉ちゃん、今年1年生になった弟、
そして、年中さんの一番下の弟。
少子化の現代に
大きく社会貢献してくれているご一家です。
チームの最年長は6年生の男の子。
来年はめでたく中学生ですが、
一足お先に受験合格!
頼もしいみんなのお兄ちゃん。

「今年の目標はなんですか?」
稽古始めの質問にそれぞれ答えていきます。
「目標」は身近で実現できるものがよいです。
「夢」と「目標」は違います。
「目標」は必ず達成しなければなりません。
それを1年の初めに立てることはとても大切なことです。
先生がお話しされます。
●勉強をがんばる。
●挨拶をしっかりできるようにする。
●リフティングを200回できるようにする。
●生き物や植物を大切にする。
●幼稚園を休まない。
などなど、今年1年がんばりましょう!
子どもたちの成長を見ていくことは
楽しくもあり、使命感も増していきます。
お着物もよいですね。

子どもの稽古が終盤近くなると、
ちらほらと大人チームのメンバーが来始めます。
待つ間、子どもたちの稽古の様子を
見ていただいたり。
ここの方々は、謡隊一稽古熱心です。
稽古の時、並び順は決まっていませんが、
最前列は男性が占めています。
精鋭部隊?!
お稽古事って何となく女性のイメージですが、
謡や仕舞は男性が多いようです。
なぜなら、能が江戸時代は武家の式楽であったり、
室町以降より、時の武将や権力者により
庇護され、愛好されてきた芸能で、
武士の嗜みであったことだからでしょうか。

静岡は温暖で、人がよくて、
外の人に対して、とってもフレンドリー!
ふじのくに静岡です。


2012年1月20日金曜日

小布施3連チャン![おぶせ・こども謡隊][おぶせ・お肴謡隊] [謡隊キャラバン]

先週は長野県小布施町の謡隊がにぎわいました。

3月3日(土)に今年度のお肴謡伝承活性化プロジェクト
成果報告会イベントを開催します。
お肴謡づくしのお肴謡漬けになる1日!
大いに学び!大いに参加!
最後は大宴会で締めくくり!
もちろん、北信流お肴謡を実践します。
観光がてら、小布施町においでくださいませ~。

さて、そのイベントでみなさんの発表があります。
発表に向け、ラストスパート状態。
おぶせ・こども謡隊

まずは[おぶせ・こども謡隊]
小謡を8曲ほど続けてうたいます。
その際に最初の一節を代表がうたい、
それに続いてみんなでうたう、
謡出しの役を決めました。

子どもたちの稽古が終わると、
間もなく[お肴謡隊]の稽古が始まります。
若い人もちらほら増えてきて、うれしい限りです。
今日は新しく2名の方が参加してくださいました。
今年は小謡より一歩すすんで、
「鶴亀」に挑戦していますから、覚えるのも大変。
お肴謡隊の若きホープ!
子どもは難無くうたってしまうのですが、大人はそれができません。
がんばってまいりましょう。

一通り稽古が終了しましたら、
あっという間に外は銀世界!
改めてここは雪国なのだということを
思い知らされました。

気を取り直して移動
中町公会堂にて謡隊キャラバン

こんどは、[謡隊キャラバン]
移動する謡隊の出前講座です。
27町内会を全てまわる計画の今回は3回目。
中町の方々に会いに行きます。
あいにくの悪天候、参加者3名ぽっきり。
さみしい限りでしたが、こういう時もあります!
謡隊の基本精神は、
「0人でない限り可能性があり、1人でもいれば本気でやります」
そう考えると、3人御の字!

今年もひたすら前向きにすすんで行きます。


お正月に必ず飾られるという木彫りの「翁」


「猩々」の替え歌?! お獅子の時にうたわれるそうです。

2012年1月11日水曜日

稽古始め便り[いわき]

謡隊の稽古始めも順調にコマを進めています。さて、今回はいわき。

謡「小袖曽我」を披露!
昨年は1月に初めての
謡隊単独企画公演を実施しました。
今年は残念ながら、状況的に難しいとの判断で、
断念いたしましが、その代り、
国立能楽堂で発表することができたことは、
子どもたちにとっては、貴重な体験となりました。
もうすぐ震災から1年たちます。

「節目」が大事!
新年は大きな節目。
その節目に、身近な1年の目標を立てましょう!
そして、その目標に向けて常に努力し向上していきましょう!
平成24年の年明けに子どもたちへ送られたメッセージです。
そうすることで、途中くじけそうになっても
力が出るし、上を向いて生きていける。
これは普段の生活の中での「けじめ」をつけることに通じます。

お稽古では節目として、
今お稽古している「小袖曽我」を、
お父さん、お母さん、お祖母ちゃん、お祖父ちゃん、弟妹達へ
きちんと、披露しました。
そして番外で、先生が「高砂」四海波の謡を。
これも節目の一つ。

今年も1年、みんなでよりよく向上していきましょうね!

謡「高砂」の一節、四海波を鑑賞

2012年1月8日日曜日

稽古始め便り[水巻]


最後の〆は、内輪で発表
会津に続いて、水巻の謡隊がスタートしました。
1月29日に予定されている
「砧の里・水巻町ふれあい能」・第一部で発表!
実はこの日が最後のお稽古日でした。

こども謡隊は、かなり気合が入ってきましたが、
「もっともっと良くなれる」余地が多く、
先生の指導にも熱が入ります。
途中参加が多かったため、全体の目標に向かう
意識の引上げが、中々難しいところです。
お正月どころではなかったのが正直なところでした。

一般の部の謡隊は、うまくまとまってきたようですが、
こちらももっと精度を上げられる余地があるようで、
レベル向上に精を出しました。
教育長をはじめ現役の教職の先生方にも多くご参加いただき、
謡隊のミッション的には、おかげさまで
かなり有意義な活動となっています。

次回は前日の通し稽古およびリハーサル、そして本番。
謡隊お決まりの円陣を組んで、いざ!出陣。

ちなみに円陣の練習もしてみました。

待ちくたびれてすっかりおねむの弟妹たち




2012年1月7日土曜日

稽古始め便り [会津・侍]

謡隊の稽古がスタートしました。
これより、各地の稽古始めを順次リポートします。

今回は、5日に先頭きってスタートした
[会津・侍謡隊]です。
比較的暖かい元旦を迎え、
のほほんとしておりましたが、
会津はすでに雪景色。
この日は最高気温が0℃!
トンネル抜けると…の世界が待っていました。
まず!寒いです。

福島県は南北縦割りに3つの地域に分かれます。
「浜通り」は太平洋側、比較的暖かく、降雪はあまりなく、いわきはこの地域です。
「中通り」は真ん中の地域で、県庁所在地の福島市などが属します。
そして「会津」新潟、山形ほどではないものの豪雪地帯です。
それぞれ気候風土も違えば、歴史も違う。
特に会津は独特の文化をもっていて、
旧会津藩の面影が現在でも色濃く残っています。

さて、年明け第一弾のお稽古では、
「高砂」の四海波の小謡をうたいました。
高砂といえば、結婚式には欠かせないおめでたい謡です。
NHKの朝の連ドラ「カーネーション」では、
小林薫が演じる主人公・糸子の父が
糸子の結婚式でもうたっていました。
一昔前では当たり前の光景でした。

そして雰囲気は一気にお正月!
外は寒さ厳しい会津でしたが、
お正月らしい華やかな雰囲気で今年も始まりました。

2012年1月5日木曜日

2012年 今年もよろしくお願い申し上げます。

平成24年の年明けです。

 謡でつながる、ひろがる。

皆様のご健勝とご多幸を
心よりお祈り申し上げます。


みんながつながる未来
つむいできた心が
すぐそこにあることに
今こそ気づいてほしい。

何もないわけではなく、
決して一人ではない。
長い時を経て蓄積されてきた
大いなる知恵を、
我々はすでにもっている。

頑強な土台はすでに
築き上げられている。